江戸文化の箱根寄木細工
(有)本間木工所/本間寄木美術館





Q&A
  箱根小田原地方で作られる木製品は、「箱根物産」と呼ばれ、さまざまな技術と製品の多さで全国的に有名で、指物技術の「箱根寄木細工」は、その中の一つです。
  他に挽物技術の「小田原漆器」「食卓用品」「玩具」等、指物技術の「小箱」「室内用品」等、更に両方の技術を使った多様な「観光みやげ品」等があります。
  ここでは、箱根寄木細工についての素朴な疑問をQ&A形式で分かりやすく解説します。

箱根寄木細工はどこの地域で生産されているのですか?
  小田原、箱根地域が主な生産地です。

何人ぐらいで作っているのですか? (2017年4月現在)
  約50名です。(尚、組合員は13工房で伝統工芸士は4名です)

箱根寄木細工の特徴は何ですか?
  細い材料を寄せ集めてきれいな文様を作り、箱類に貼り付けて他の産地にない特殊な製品を作っています。文様は、全て木で作られていて、その木の色は、自然の色を利用しています。

なぜ箱根地方で寄木細工が盛んになったのですか?
  産地産業が盛んになる理由は、
      1.その土地に材料が多くあること
      2.技術があること
      3.技術者がいること
が考えられます。
  材料は箱根山に昔はたくさんありました。板を組み合わせて、箱や引き出し、たんすなどを作る技術はずいぶん昔からあったのですが、小田原城を造るため全国からいろいろな職人が集められ、更に技術が発達しました。職人さんは、この地方に定住し職人さんの数も増えていきました。
  東海道箱根の関所、小田原の宿、箱根温泉のにぎわいもあって、高い技術と特殊なデザインで、みやげ品の箱根細工が盛んに作られるようになり全国的に有名になりました。これが寄木細工が盛んになった理由です。

いつから作っているのですか?
  江戸時代の後期(約200年前)からで、箱根畑宿の石川仁兵衛という人が創作しました。明治時代になって複雑な寄木文様が考案され作られるようになりました。

文様の種類は何種類あるのですか?
  寄木文様は、およそ50〜60種類です。
  しかし、色や配置を変えると100種類にも200種類にもなります。

材料はどこから買っているのですか?
  現在は日本全国から買っています。
  また、外国からも買っています。

手作りの良さとは何ですか?
  物を作る人と物を使う人の手は、同じ大きさです。
  使いやすい大きさ、形、仕組みなど、使う人の便利なように考えながら作られるところが、手作りの良いところです。

箱根寄木細工の作り方で難しいところは何ですか?
  寄木の文様がきっちりと作られているか、色のバランスがとれているか、製品そのものがしっかり作られていることです。

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伝統を守るのにどんな努力をしていますか?
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  寄木細工の職人になるには長い年月が必要です。人によって違いますが、およそ10年かかると言われています。ですから若い時から技術を習わないと伝統技術の習得は難しいのです。
  小田原箱根伝統寄木協同組合では伝統工芸技術を守るために研修会を開いたり、いつまでも生活者の好みに合うように新製品の開発をしたりなど、振興をはかっています。

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製品はどこで販売されていますか?
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  主に小田原、箱根、伊豆地方で売られています。
  一部、デパートや外国でも販売されています。

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どんな道具を使うのですか?
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  手作りの製品ですから、あまり機械は使いません。
  鉋(カンナ)、鑿(ノミ)、万力(マンリキ)など、その他自分で工夫した道具などを使います。

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箱根寄木細工にはどんな材料を使っているのですか?
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  寄木細工では木材の自然な色合いと木肌が重要です。このため非常に多くの樹種を用いますが、色の系統別による主な木材として、次の種類があります。
【国内産及び外国産】ひらがな・・・国産の木、カタカナ・・・外国産の木、(  )・・・以前使用していた木
白色系 みずき、こぶし、せん、(あおはだ、もちのき)
灰色系 ほおのき
淡黄色系 にがき、うるし、(まゆみ)
黄色系 うるし、にがき、くわ、モビンギ、(はぜのき)
赤色系 ハドゥク、レンガス、(あかぐす)
緑色系 ほお
茶色系 くす、いちい、えんじゅ、かつら、くるみ、くわ、けんぽなし、けやき、さくら、ちゃんちん、ナトー
紫色系 パープルハート
褐色系 かつら神代、けやき神代、さくら神代、ウォールナット、(マンソニア)
黒色系 かつら神代、くり神代、なら神代
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